起き掛けにYouTubeを立ち上げると、Rethink Japanで、歴史家の磯田道史さんとコンサルタントの波頭亮さんの対談が投稿されていた。
この二人の対談は、いつ聞いても面白い。今回も、今日の政治、経済、教育の状況について、歴史的な視点を交えながら論じられており、とても興味をそそられた。
経済については、日本は世界の中で大きく後退しているという話があった。GDPの順位も低下し、現在1ドル150円前後で推移する為替相場も、物価の違いまで考慮した実質実効レートで見ると、1970年代の1ドル360円時代に匹敵するほど円の価値が低下している、という話だった。
そろそろ日本人は、これまでの考え方を変えなくてはいけないという。しかし、すでに出来上がった大人たちの常識を変えることは難しい。だからこそ、若い世代を育てることに、もっと資源を使わなければ、この国はさらに厳しい状況になるという。
人工知能が急速に進歩する昨今、大切なのは「価値を生むものに対して、排他的な支配を持つこと」だという話も印象に残った。AIは優れた道具ではあるが、「所有する」という主体にはなれない。
そして、自分の人生に価値を与えるものは、好奇心を持って喜ぶ能力、楽しむ能力なのだという。
さらに大切なのが、他者の中にも価値を生み出す、いわば「ジェネレートする能力」である。
「あの人といると面白いな」
「あの人と話していると楽しいな」
そう思ってもらえる力である。
人に体験や感動を提供するためには、その人ならではの特性を生かし、多様な知識を持った「マニアックな知識人」をたくさん育てることが大切なのだという。
ほかにもいろいろな話があったが、私が特に惹かれたのはこの部分だった。
好奇心を持つこと。自分が面白いと思うことを掘り下げること。そして、それを誰かと分かち合うこと。
なんだ、これならまだまだやれることがあるではないか。 朝から、なんだか力が湧いてきた。

コメント