とても面白い夢を見た。
私はひどく焦り、ひどく悲しみ、そして激しく怒っていた。あんなふうに声を荒らげたのは、本当に久しぶりではないだろうか。目が覚めたとき、不思議なことにとても心地よかった。
夢は、年に一度開かれる会社の年計会議に呼ばれるところから始まった。
会場では、誰一人として私に声を掛けてくれない。こちらから話しかけても、まるで存在しないかのように無視される始末だ。
「ああ、これが俺の人生の成果であり、生き方だったのか」
そんなやり切れない思いが胸に募っていった。
ふと自分の姿を見ると、上下で別々のスーツを着ている。どちらもグレーだが、柄が違うのだ。パーティーの開始まではまだ時間がある。私は慌ててスーツを探しに外へ出た。
通りかかったタクシーは、なぜか古いポルシェだった。乗り込むのにも一苦労である。
事情を話し、この町で紳士服店を探してもらう。しかし、坂ばかりの見知らぬ町には、なかなか店が見つからない。言葉遣いは少々荒っぽいものの、運転手は親身になって探してくれた。
ようやく見つけた、聞いたこともない紳士服店に飛び込む。ところが並んでいるのはデザイナーズブランドの服ばかり。そのうえ自分に合うサイズがない。店員は流行り言葉を並べ立て、どこか私を馬鹿にしているようで気分が悪くなった。
次にたどり着いたのは紳士服のアオキだった。
ここなら何度か買い物をしたことがある。ほっとして店に入ったのだが、店内はなぜか迷路のようになっている。ドアをひとつこじ開けると、その先はゲームセンターだった。
次の部屋も、そのまた次の部屋も、洋服は売っていない。
時計を見ると、すでにパーティーは始まっている時間だった。
店員たちが私を見て笑っているように見えた。その瞬間、腹の底から怒りが湧き上がった。
「ここは洋服を売る店だろう!」
私は大声で怒鳴った。
そこで目が覚めた。

コメント