大学の練習は、私を含めて男3人だけ。無口で飾り気のない、不器用な男子大学生たちが、不器用なりに黙々と練習を重ねている。
そんな空気の中にいると、私も自然と言葉遣いが厳しくなる。これがいい。久しぶりに、体育会系の部活動らしい空気が戻ってきたようで、どこか懐かしく感じる。
新入生が入部してきたときに良いところを見せようと、演武の練習を中心に取り組んでいる。二人とも真剣そのものだ。
思えば、この二人はZOOMでの練習が少林寺拳法との出会いだった。まさにコロナ禍という時代が生んだ拳士なのである。
練習の合間、K君がぽつりと言った。
「新入生が入部したら、先輩風を吹かせてもいいですか……」
そのあまりにも素直な願望に思わず笑ってしまった。しかし、その言葉の裏には、「仲間がほしい」という切実な思いがあるのだろう。 その一言が、何とも嬉しかった。

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