老年期の発達課題は「統合」

やっとのことで『ドライブ・マイ・カー』を観てきた。アカデミー賞受賞作品ということもあり楽しみにしていたのだが、上映時間は約3時間。その後半の1時間は、尿意との戦いでもあった。つくづく、自分も歳を重ねたものだと苦笑する。

作品は、自分の本心と向き合うことを避けながら生きてきた一人の中年男性の物語だった。その心情が痛いほど胸に響き、自分自身を重ねずにはいられなかった。

心理学者エリクソンは、老年期の発達課題を「統合」と呼んでいる。これまでの人生を振り返り、そのすべてを自分の人生として受け入れることができなければ、人は絶望へと傾いてしまうという。 少し大げさな言葉にも聞こえるが、この歳になると、その意味が少しずつ身に染みて分かるような気がする。

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