本日は、櫛形生涯学習センターあやめホールで開催された「ずーどあるぺん音楽祭」を聴きに行った。旧櫛形町出身の音楽家、藤原姉弟と、その仲間たちによる演奏会である。
とても心地よい時間を過ごすことができた。音色に身を委ねながら、そこから自然と浮かび上がってくる風景や情景を楽しむ。質の高い音楽には、人の心を癒やす世界へと静かに導いてくれる力があるように思う。
演奏者一人ひとりの歩みも実に素晴らしい。三人はいずれも日本藝術大学音楽学科で学び、数々の賞を受賞している若い音楽家たちである。その演奏を聴いていると、楽器と向き合い続けてきた長い年月の尊さを感じずにはいられなかった。
売れっ子コメンテーターの成田悠輔さんは、「自分の全存在を投げ込む時間が大切だ」と語っていた。自分という器を大きく育てるためには、ときに常識外れと思えるほどの時間を、一つのことに注ぎ込む必要があるという。
今の世の中では、耳障りのよいストーリーや見栄えのするラッピングはいとも簡単につくり出すことができる。しかし、その華やかさの陰には、本物を見失う落とし穴も潜んでいるのだろう。
今日の彼らは、楽器を通してどれほど深く自分自身と向き合ってきたのだろうか。そんなことが、とても気になった。
もちろん、足元にも及ばないことは百も承知である。それでも、これからの自分も、一つのことに静かに時間を積み重ねながら、生きてみたいと思うのである。

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