本日はM君の昇級試験。
普段はあまり感情を表に出さない彼だが、提出されたレポートには自分なりの考えがしっかりと綴られていた。
試験官の先生の体調不良により、一週間延期となった昇級試験だったが、緊張感を切らすことなく、汗びっしょりになりながら懸命に取り組んでいた。試験を終えた後には、とても充実した朗らかな表情を見せていた。彼には、こんな一面もあるのだ。
どうしようかと迷っていたSさんの昇級試験も、11月中に実施することにした。
スケジュールは大丈夫かと尋ねると、
「少林寺拳法と合気道の練習は最優先で予定を入れていますので、大丈夫です」
と、何とも嬉しい返事が返ってきた。
今年で監督を退こうと思い、県連への申し入れも考えていた。しかし、もう少しだけ続けてみたくなった。
60歳を迎えた一人の男と、夢を抱いて社会へ巣立っていく手前の不器用な大学生たちとの不思議な物語かもしれない。
この時間を、あと少し、味わってみようと思う。

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