人の変化に立ち会うという幸せ

昨日はTさんの一級昇級試験を実施した。

また、この春に入部した一年生たちにも試験の様子を見学してもらった。少林寺拳法の修練の全体像を知り、自分たちが目指す方向を感じ取ってほしいと思ったからである。

何より嬉しかったのは、Tさんが後輩たちの見学を快く受け入れてくれたことだった。内気で、自分に自信を持つことが苦手だった彼女のことだから、見学を遠慮したいと言うかもしれないと思っていた。しかし、その心配はまったくの杞憂だった。

「いいですよ!」

そう言って、にこやかに受け入れてくれたのである。

また、審査員を立花先生にお願いしたことも良かった。厳格な雰囲気の中で行われた試験は、単なる技術審査ではなく、修練の意味そのものを感じさせる場になったように思う。

試験内容も素晴らしかった。

あの泣き虫で愚痴っぽかった彼女が、いつの間にこれほど身体を動かせるようになったのかと驚かされた。

その理由は、後日提出されたレポートを読んでよく理解できた。

彼女は自分の弱さを受け入れ、心と身体のつながりに気づき、自らを成長させる仕組みを自分の内側につくり上げていたのである。そして、その変化を自分自身の言葉と態度で表現しようとしていた。

尊い二年間だったと思う。彼女にとっても、私にとっても。少林寺拳法を続けてきて良かったと思える瞬間だった。

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