感染症の広がりにより、家の中で過ごす時間が増えた。
もともと、一人で物思いに耽ることは好きな方であったが、この時期の静けさは、これまでとは少し異なる感覚をもたらしていたように思う。
それまで意識することのなかった日々の暮らしの中に、光が満ちていることに気づいた。
季節ごとの太陽の傾きや、一日の時間の移ろいによって変化する光は、窓や壁、家具、布など、さまざまな素材を通り抜けながら、静かに室内へ入り込んでくる。
光と素材が出会うことで生まれる表情は、刻々と変化し、何気ない空間に豊かさを与えていた。
その瞬間ごとに現れる光の揺らぎや変化は、まるで人の心の中で起こる体験の過程のようであり、私はそこに強く惹かれていった。
撮影機材:シグマdp3Quattro
プリント:EPSONプロフェッショナルフォトペーパー

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