終わりのない修行

大学拳法部の練習日。

周辺の大学には部活動停止の通達が出ているようだが、不思議なことに山梨県立大学にはまだ出されていない。

稽古の合間に、最近夢中になっている漫画『ブルーピリオド』の話を部員たちにしてみた。

すると、二人の女子部員はよく知っていた。

なかでもS部員はアニメクリエーターを目指しているだけあって実に詳しい。

作者の山口つばささんが東京藝術大学出身であることなど、こちらが教わることばかりだった。

話をしているうちに、思わずこんな言葉が口をついた。

「作中に登場する芸術予備校の大葉先生みたいなことを、俺は武道でやりたいんだよな」

すると部員たちも共感してくれた。

少し嬉しかった。

その後、

「それなら、こんな漫画も読んでみるといいですよ」

と、S部員から何冊かおすすめの作品を教えてもらった。

今の若い人たちは本当に凄い。

人生や人間についての深いテーマを、漫画という表現を通して自然に学んでいる。

情報量も豊富だし、表現も実に多彩だ。

そんなやり取りをしながら、自分の中で一つの言葉が浮かんできた。

「武道の修練を通して、自分の言葉を見つける。」

これを自分のテーマにしてみたいと思う。

早速、薦めてもらった『海が走るエンドロール』や『風が強く吹いている』を手配しなくては。

私の修業は、まだまだ続くのである。

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