70歳を意識する

本社は忙しいようだ。メールを送っても、なかなか返事が返ってこない。

それもそのはず。今は年度末、そして半期決算という重要な時期である。

長年携わってきた営業職を離れ、間接部門である人事の仕事に就いたと思った矢先、新型コロナウイルス感染症が広がった。在宅勤務が続き、まるで隠居生活のような日々を送る中で、体も考え方も少しずつ変わってきたように思う。

体の衰えは、人間という存在の根源的な仕組みを、かえって鮮明に教えてくれる。無理は効かないという現実とともに。

先人たちが、「武道の本当の面白さが分かるのは七十歳からだ」と語っていた意味も、おぼろげながら理解できるようになってきた。いや、正確には、その言葉の受け止め方が変わってきたと言った方がよいのかもしれない。

私が七十歳になるまで、あと十二年。ちょうど干支が一巡する時間である。

何かを新しく始めるには、良い節目なのかもしれない。

そのためにも、睡眠、食事、そして運動。この三つは、何をするにも欠かせない基本である。

今はもう、頭で理解しているだけではない。体全体で、その大切さを納得している。

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