習い事のすすめ

令和5年、文部科学省の有識者検討会での、安宅和人さんとのやり取りをまとめた資料が手元に残っていた。処分しようと思ったのだが、深夜、思わず読み入ってしまった。

正解のない問題が増えていく時代を前提に、「何を覚えたか」よりも、「何を問い、何を生み出せるか」が重要になる――安宅氏はそのように語っていた。

当時、「これからの人材育成」をテーマに、知識詰め込み型教育から、「価値を生み出す力」を育てる教育への転換が強く提起されていた。では、あれから3年が経った今、現場はどうなっているのだろうか。私はAIに尋ねてみた。

AIの回答は、「理念は共有されつつあるが、現場が追いついていない」というものだった。さらに、複雑化する業務や人材不足など、複数の要因が重なり、教育現場は危機的状況にあるという。大げさにも聞こえるが、身近から聞こえてくる話も、それに近い。

役割分担を明確にした上で、横断的な連携を豊かにしていく。言葉にすれば単純だが、教師一人に過剰な負担が集中している現状を変えることは容易ではない。多くの人が共通認識を持ち、同じ方向を向く必要があるからだ。

だからこそ、文化活動やアート活動が担う役割は大きいのだと思う。
それは、よりよい生き方を模索し、人間がどこへ向かうべきかを、言葉や身体、表現を通して指し示していく営みなのだろう。

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