昨日は温泉が効いたのか、久しぶりによく眠れた。そのおかげか、不思議な夢を見た。まるで映画のワンシーンのような夢だった。
無口な女性が懸命に生きている。その姿を見ているうちに、「愛おしい」という感情が静かに湧き上がってきた。実に久しぶりの感覚だった。
まだ自分の中にも、こんな感情が残っていたのだ。
早く寝たせいで、朝は6時前に目が覚めた。YouTubeを流してみたが、どこか虚しい。ふと、小澤太一さんの北海道の写真展を思い出した。そうだ、地元の朝を見に行こう。
車を走らせると、昇り始めた朝日が町を照らしていた。見慣れた風景のはずなのに、どこか違って見える。ここで人が生きている。
働く人がいて、家族がいて、喜びや悲しみがあり、毎日新しい物語が生まれている。そんな当たり前のことに、私は今まで気づかずに人生の大半を過ごしてきたのかもしれない。
夢の中で感じたものと同じような愛おしさが、静かに込み上げてきた。来年はもう一度、テーマを決めて写真を撮ってみようかと思う。
私が撮りたいのは、美しい景色だけではない。愛おしいものが育ち、変化し、輝いていく過程なのだと思う。それは「命」と呼ばれるものかもしれないし、「気」と呼ばれるものかもしれない。
その目に見えない働きが、世界を彩っているのだ。

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