「三昧」の境地

本日、採用担当者として個別説明会で話をした佐賀大学の女子学生は、とても印象に残る人だった。

趣味は写真撮影。愛用しているカメラはオリンパスのPENだという。さらに動画編集も行っており、当社が制作した採用ムービーについても、高く評価してくれただけでなく、自身のアイデアまで聞かせてくれた。

「こういう時代なのだな」と、あらためて感じた。

写真や動画は、もはや特別な技術ではない。鉛筆で文字を書くように、ごく自然な表現手段になりつつあるのだ。

当時は毎晩22時になると、YouTubeで知識人たちの対談が配信されることが多かった。

この日の「ReThink Japan」は、波頭亮さんと歴史学者の磯田道史さんの対談である。これは何をおいても見なければならない。予定を後回しにして、パソコンの前に釘付けになった。

やはり期待どおり面白かった。

今回のメッセージは、「資本や世間の価値観に振り回されるのではなく、自分の興味の赴くままに生きてみよう」というものだった。

何かに没頭し、やり抜く力。その姿勢こそ、今の日本に必要なのだという。

まさに「三昧」の境地である。

新しい価値を生み出すベンチャー企業は、まさにその姿勢を実践している。個人も企業も、「○○をやってみたい」という純粋な興味の先にこそ、イノベーションは生まれるのだという。

もし、それができなければ、「失われた30年」は40年、50年へと続き、日本は活力を失ってしまう――そんな警鐘も鳴らされていた。

日本の未来はともかく、自分自身の人生を振り返ってみても、興味の赴くままに生きることこそが、本来の生き方なのではないかと思う。

対談の中で磯田さんが語っていた「まつわぬ人」という言葉が心に残った。

時代や権威にただ従うのではなく、自ら考え、自らの道を歩む人。

そんな一人になれたらいい。

今夜は、そんなことを静かに思った。

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