『山梨県立大学少林寺拳法部創部15周年記念OB/OG会&納涼会』の前夜

明日は、山梨県立大学少林寺拳法部創部15周年を記念して、OB/OG会&納涼会を開催する。立場上、最後の挨拶を行うに当たり、原稿を書いていみた。思ったよりもスラスラと言葉が湧いてきた。

私の人生において、このような機会は2度と無いだろう。記念にその原稿をここに載せておこうと思う。明日はどうなるか解らないが、とても楽しみだ。

■皆さん、こんにちは。

本日は、山梨県立大学少林寺拳法部「創部15周年OB会&納涼会」ということで、遠方からもお越しいただき、本当にありがとうございました。

久しぶりに皆さんとお会いして、懐かしい話を交わしながら、とても楽しい時間を過ごすことができました。

こうして皆さんの顔を見ていると、「いつの間に15年も経ったんだろう」と、不思議な感覚になります。

15年前、山梨県立大学に少林寺拳法部ができるということで、山梨日日新聞社が取材に来てくれたことを、つい先日のことのように覚えています。

創部当時、監督を務めていた三井さんにも声をかけ、ぜひ今日参加してほしいとお願いしたのですが、現在、山梨県の使節団に同行してインドに行っているそうです。テレビでも話題になっている、あれです。

今回の15周年のOB会に参加できないことを、とても残念がっていました。「皆さんによろしくお伝えください」とのことでしたので、この場を借りてお伝えします。

それから、もう一人。

佐野あきこさん。在学時期が重なっている方はいらっしゃいますか?

ご存じの方もいると思いますが、彼女は現在、アニメクリエーターとして仕事をしています。今は「ジョジョの奇妙な冒険」の制作にも携わっているそうです。

今日はぜひ参加してアニメのPRをしたかったようですが、どうしても抜けられない仕事が重なってしまったとのことで、「山梨県立大学少林寺拳法部の皆さんに、よろしくお伝えください」とのことでした。

いつかぜひ、彼女自身のオリジナル作品も発表してもらいたいものです。

さて、少し話は変わります。

実は私、来月9月10日、宮城県仙台市で開催される日本武道学会の少林寺拳法分科会で、発表者として登壇させていただくことになっています。

テーマは、**「身体・心・社会をつなぐ武道教育の可能性」**です。

教育関係の皆さんがお集まりになる中で、愛知大学少林寺拳法部の監督であり、脳神経外科医でもある原田先生と対談をさせていただきます。

いまだに「俺でいいの?」と思っているのですが、山梨県立大学少林寺拳法部の名前を汚さないように、武道業界に一発、爆弾を投げ込んできたいと思っています。

では、この俺がいったい何を話せばいいんだろう。

ここ数カ月、ずっと迷っていました。

でも、あるとき、ふと気がつきました。

私が話せることは、皆さんと過ごした、この15年間の体験だと。

そしてもう一つ。

「自分は、なぜ15年もこの部に関わり続けてきたんだろう」と考えてみました。

なかなか答えが見つからなかったのですが、答えは単純でした。

ああ、そうか。私は、皆さんと過ごした日々が楽しかったんだ。と。

技の修練をしながら、一緒に試行錯誤したこと。

くだらない話も、真面目な話も、いろいろな話を交わしたこと。

その一瞬、一瞬に、私にとって大切な意味や価値があったのだと思います。

おそらく私は、山梨県立大学少林寺拳法部でなければ、指導者も監督も引き受けなかったでしょう。

そして、出会った部員が、ここにいる皆さんでなかったら、ここまで続けてこなかったと思います。

皆さんと出会ったおかげで、私は山梨県立大学少林寺拳法部の監督となり、思ってもいなかった公認心理師の資格を取り、そして来月には武道学会の壇上で、それらしい話までさせていただくことになりました。

振り返ってみると、本当に不思議です。

偶然が重なって、その時、その時を一生懸命やって、そんな一瞬、一瞬を積み重ねていたら、いつの間にか、思いもよらなかった場所に立っていた。そんな感覚です。

人生というのは、案外、そんなものなのかもしれません。

皆さんは、まだ若い。

いろいろな可能性を持っている分、これから迷うことも、悩むことも、たくさんあると思います。

人生は、どうにかなります。

だから、あまり先のことばかり心配せず、その時、その時に出会った人を大切にして、その時にしかできないことを大切にして、自分自身の豊かな人生を歩んでいってください。

そして、その皆さんの人生のどこかに、

「ああ、そういえば山梨県立大学少林寺拳法部で、あんな時間を過ごしたな」

と思い出す瞬間があれば、監督として、これほどうれしいことはありません。

今日ここに、卒業したOB・OGと、今を担っている学生たちが一緒に集まっている。

私には、それ自体が、この15年間の一つの答えなのではないかと思っています。

20周年、30周年になっても、この緩やかなつながりが続いていくことを心から願っています。

そしてまた、その時に皆さんと、

「いつの間に、こんなに時間が経ったんだろうね、知らないうちに、こんなところに来ちゃったね」

と、笑いながら話ができればと思います。 皆さん、本日は本当にありがとうございました。

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