山田五郎さんについて

山田五郎さんを偲んで

山田五郎さんが亡くなられた。近年は、YouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」を通じて、さまざまなことを教えていただいた。一方、私たちの世代にとっては、雑誌『Hot-Dog PRESS』の編集長などを務め、若者のファッションや文化を発信してきた存在としてもなじみ深い。

知的な佇まいと都会的なファッション、そして細部をおろそかにしない、いい意味でのオタク的な探究心が魅力的な方だった。

改めて経歴を調べてみると、1958年に東京で生まれ、上智大学文学部新聞学科に進学。在学中にはオーストリアのザルツブルク大学に留学し、西洋美術史を学んだという。

67歳での旅立ちだった。ずっと年上の方だと思っていたが、私とは五歳ほどしか違わない。五年後の自分を思うと、さまざまなことを考えさせられる。

YouTubeチャンネルを始めたきっかけは、コロナ禍だったという。当初は手探りで、再生回数もなかなか伸びなかったそうだが、その後、多くの人に支持されるチャンネルへと成長した。動画から書籍の出版などにもつながり、新しい形で美術の楽しさを広く伝えていた。

第17回伊丹十三賞の贈呈式の映像を見ると、決して偉ぶることなく、微笑みを浮かべながら、自らの言葉で淡々と語る姿が印象に残る。その姿から、改めて生き方というものを教わった気がした。映像には「専門家ではない強み」という言葉が映し出されていた。

これから改めて「オトナの教養講座」を見返したいと思う。山田さんが亡くなられたことは本当に残念だが、その語りや人柄に、これからも映像を通して触れることができる。身近に映像が残る今の時代をありがたいと思った。

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