理論を振りかざさない

穏やかな新年が続いている。

禁酒も4日目を迎えたが、思ったほど苦しくない。なかなか良い調子だ。

そろそろ公認心理師試験の勉強を始めたいところなのだが、なかなか机に向かう気になれない。

その代わりと言っては何だが、本日は二冊の本を読了した。

一冊は斎藤環先生の『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』。読み終わってから気付いたのだが、どうやら二回目だったらしい。

もう一冊は、駒澤大学の八巻先生からご紹介いただいた東豊先生の『人生の流れを変えるちょっと不思議なサイコセラピー』。先日読んだ『マンガでわかる家族療法』の著者でもある。

とても実践的な内容で、多くの気付きがあった。

特に印象に残ったのは、理論を学ぶことと臨床を行うことを混同してはいけないということだ。

理論はしっかり学ぶ。しかし実際の支援場面では、相手の変化を丁寧に感じ取り、その流れに寄り添っていく。

どんなに複雑に見える状況であっても、それは何らかの意味や必要性があって生まれている。

理論を振りかざして無理に変えようとすれば反発が生まれる。まずはその状況が持つ意味を理解し、その上で別の角度から良い循環を生み出していく。

これはフォーカシングにも通じる考え方のように思えた。

要は、一つの考え方に居着いてしまわないことなのだろう。

本書ではP循環(ポジティブ循環)、N循環(ネガティブ循環)という言葉が使われていた。

興味深かったのは、先祖供養や神社参拝を含め、人に変化をもたらすものなら柔軟に活用している点である。このような立場を実用主義(プラグマティズム)と呼ぶらしい。

最後の章では思わず付箋を貼った。

「現実は観察され、意味づけされ、言葉にされることで構築される」

確かに、気にすればするほど気になるものが増えていく。

これは私自身がよく陥るパターンでもある。

もう一つ印象に残った言葉。

「今あなたにあるもののうち、あなたにとって役立っているものに注目する」

そして、

「感謝が人の幸福感に及ぼす効果」

今年の目標の一つは感謝である。

我欲に振り回されるのではなく、生きていることそのものを味わい、感謝しながら暮らす。 そんな日々に少しずつ近づいていきたいと思う。

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