本日は大学の練習日だった。

仕事の段取りが悪く、練習開始に少し遅れて到着した。練習場をのぞくと、学生たちは自分たちで工夫しながら技の練習をしていた。

私の姿を見つけると笑顔で「お疲れさまです!」と声を掛けてくれる。

その美しい笑顔を見ると、張り詰めていた気持ちがふっとほどけていくのを感じた。

歳を重ねるにつれ、周囲にも高齢者が増えてくる。そんな中で気づくのは、人を褒める人が意外と少ないということだ。自分のことを熱心に語る人はたくさんいる。しかし、人の良いところを見つけ、それを言葉にして伝える人は決して多くない。

長い間、武道の効能について考えてきた。その一つは、「ありがとうございます」や「お願いします」という言葉を、自然に、そして美しく発することができるようになることではないだろうか。

練習の終わりが近づき、そろそろ切り上げようと伝えると、学生たちは「もう少しいいじゃないですか!」と笑いながら言った。

その言葉がとても嬉しかった。

記録に残すほどの出来事ではないのかもしれない。しかし、今日感じたことは忘れずに覚えておこうと思う。

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